キャリアコンサルタントになるなら株式会社テクノファのキャリアコンサルタント養成講座

株式会社テクノファは厚生労働大臣認定キャリアコンサルタント養成講座実施機関です。

キャリアコンサルタントとは

過去のメルマガ記事

テクノファのキャリア開発メルマガは月1回の発行です。
どうぞお気軽にお読みください。
購読は、無料です。

キャリア開発支援のためのメルマガを登録する

過去ログ(2012年度) 過去ログ(2013年度) 過去ログ(2014年度) 過去ログ(2015年度) 過去ログ(2016年度) 過去ログ(2017年度) 過去ログ(2018年度) 過去ログ(2019年度) 過去ログ(2020年度) 過去ログ(2021年度) 過去ログ(2022年度) 過去ログ(2023年度) 過去ログ(2024年度)


※バックナンバーは抜粋したもののみ掲載しております。メルマガを毎号お読みになりたい方は、ぜひメルマガ登録をお願いいたします。

キャリア開発支援のためのメールマガジン…vol.147(2025年4月号)…

■□■━━【コラム】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

 キャリア・カウンセラー便り"松田将矢さん"です。

  ◆このコーナーは、活躍している「キャリア・カウンセラー」からの

   近況や情報などを発信いたします。◆

========================================================
更新講習を通じて考えた「対面コミュニケーション」の価値      松田 将矢

キャリアコンサルタント養成講座第41期生(2019年10月~12月)の松田将矢です。
養成講座を卒業してから5年が過ぎ、今度は更新講習でテクノファにお世話になった
ことをきっかけに、本コラム執筆の機会をいただくこととなりました。
今回は現在進行形で更新講習を受講しながら私が感じている、対面コミュニケーション
の価値について、お話できればと思います。
資格更新で多くの方が経験するであろう「期限が迫って慌てて計画を立てる」
という状況に私も陥ってしまいました。どんな研修を組み合わせて講習時間を
クリアするかあれこれ考える中で、当初は「効率優先」で費用が比較的リーズナブル
なもの、自宅から参加できるオンライン実施の講習を軸に選んでいたのですが、
いくつか興味のあるテーマについてはテクノファの対面講座も申し込むことにしました。
いきなり対面講習を受けるのは心理的なハードルがあり、最初はオンライン講習を
受けることとし、折角なので対面なら遠くて選択肢に挙げられない実施機関のもの
を受講することにしました。講習を探す中で全国に実施機関が数多く存在しており、
オンラインを活用することで選択肢が大きく広がることを知ることができたこと、
参加メンバーが本当に様々な地域から参加しており、キャリアコンサルタントの
皆さんがそれぞれの現場でキャリア支援に奮闘されていることを知ることが
できたことは、オンライン講習に関する個人的な収穫になったと感じています。
その後、幾つかのオンライン講座を受けた後、テクノファで対面の講座を先日受講
しました。
そこでは資格更新のためだけでなく自身のキャリアを改めて見つめ直す貴重な機会を
提供してもらったと感じています。
私は今回「シニアのライフキャリアデザイン」という講座を受講しました。
もともと、私が現在関わる会社内キャリアコンサルティングにおいて、活用が
進んでいない50代以降の相談者に対して、セカンドキャリアの課題を理解した上で
寄り添う方法を学ぶことが元々の目的でした。
更新講習の中で様々なグループワークを行いましたが、その中でライフキャリア
レインボーを用いたワークショップがありました。
養成講座以来久しぶりに真っ白なフォーマット用紙に自身が生涯において
果たす様々な役割を色塗りし、過去から現在、未来へと続く自身の役割の変化を
可視化しました。そのワークショップを通じて養成講座時に自身の課題として
認識していた「市民」としての役割の希薄さについて、当時の記憶を久々に
思い出すとともに、今もそれが変わっていないことを再認識することができました。

こうした自身の想いに気づけたのは、対面形式であったことが大きいと考えています。
オンラインでは一人で考えたことを、順番にフィードバックするというプロセスに
終始してしまうことが多いと感じるのですが、対面形式では自分の考えをその場で
発信し、他者からリアルタイムでフィードバックをもらえることによる安心感や、
こうしたプロセスがタイムラグなく続くことを通じて自分の中の気づきが導出されたと
感じました。また同じ空間でのワークショップ外の何気ない会話が、相手の感情や
意図をより深く理解し、本音で意見交換を行えるコミュニケーションの場づくり
として非常に有用であることを実感できたとも感じています。
こうしたオンライン/対面による伝わり方の違いはキャリアコンサルティングだけでなく、
職場における上司や部下との日常的なコミュニケーション等、日常でも漠然と感じては
いたものの、キャリアコンサルタント更新講座という同じ枠の中で、自分の感じ方に
違いがあることを改めて感じたことで、その思いが明確になったと感じています。
キャリアコンサルタント更新講習に限らず、現在のようにオンライン、
対面のハイブリッドで機会が提供される状況は大変恵まれていると感じます。

一方で自身の効率を優先した手段に偏ると、コミュニケーションの本質である相手への
働きかけや相互理解を犠牲にした、形だけのコミュニケーションに陥る可能性が
あることを、実感をもって認識できた気がします。
「資格更新」という元々の目的から考えれば、効率優先も大事な要素であり、
オンライン受講を上手に活用すべきと思いますが、キャリアコンサルタントの
本質的な役割を考えるとき、相手の思いを汲み取り、信頼関係を築き上げるための
「対面コミュニケーション」の価値を、身をもって感じることは大変重要だと感じています。
5年に1度、そうしたコミュニケーション手段による伝わり方の違いについて思いを
至らせるという意味でも、対面講習を敢えて選び、参加者同士の交流や、講師との
直接的なコミュニケーションから得られる学びの価値を実感することが必要なのでは
ないかと今は考えています。

◆おわり◆