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キャリア開発支援のためのメールマガジン…vol.135(2024年4月号)…

■□■━━【コラム】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

 キャリア・カウンセラー便り"鈴木泰子さん"です。

  ◆このコーナーは、活躍している「キャリア・カウンセラー」からの

   近況や情報などを発信いたします。◆

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キャリアコンサルタント養成講座15期生の鈴木泰子です。

わたしは現在、色彩心理カウンセラーや講師として「その人の力を活かして
生きることのサポート」をしておりますが、そのモチベーションのベースに
なっているのが、テクノファでの学びです。

今から13年前、キャリアカウンセラー養成講座に出会うきっかけとなったのは
「仕事の悩みをどうにかしたい!」という切実な思いからでした。

当時、社会福祉協議会に勤務していた私はリーマンショック後の国の制度である
離職者支援・第2のセーフティーネット事業の相談支援員として従事し
毎日毎日「仕事がない」「住むところがない」「お金がない」「体調が悪い」という
過酷な状況にある方のご相談を伺っていました。

お悩みが深刻なだけに簡単に解決するご相談ではありませんでしたが、それでも
懸命に寄り添ってお話を伺っていたものの、ある時、「あんたらはいいよな、、」
という一言に、苦しくなったのです。

相談員として話を聞いて制度を案内するだけではダメなんだ!
明日どう生きたらいいかわからず不安な方へ相談員として何ができるんだろう…
と悩みました。

そして、主管である厚生労働省の制度担当者に、現場の状況と悩みを打ち明けて

「わたしの軸になるものが欲しい、私は何をしたらいいのでしょうか?」と尋ねたところ

「キャリアカウンセラーを学ぶといいのではないか」という助言をいただいたのです。

「キャリアカウンセラー?って何?」と思いながらも、早速厚生労働省ホームページに
記載されていたキャリアカウンセラー養成校一覧を見て、「テクノファ」という名前に
惹かれました。
そして優しい伊良波さんとお話しさせていただくうちに「私にできるかな?」という
不安はなくなり「ここで学べば自分の軸ができるかも!」と一筋の光を見出したような
気持ちになったのです。

実際授業が始まってみると、相談員としての話の聴き方、尋ね方、いまどの状態にあるか
など頭の中で整理しながら支援ができるようになり、「生活に困っているけど、自分が
どうしたらいいのかわからない」という方へも「お前ら、税金で食ってるんだろ!」
という方へもビクビクすることが無くなったのです。

キャリアカウンセラーの資格を取得する頃には、相談支援をする上での軸がしっかりと
でき、以前のような「どうしよう、、なんて言ったらいいかな」という不安もなくどっしり
とした気持ちで窓口に入る自信もついてきました。

2015年に困窮者自立支援制度が施行され、立ち上げメンバーとしてこの制度の相談員
も兼任。離職者だけでなく生活にお困りの老若男女問わずのお悩み解決へ支援が広がり、
さらに多様な相談を受けることになりました。

でも支援を通して現状を脱する機会にできる人ばかりではありませんでした。
使える制度は変わらないのに、状況を変えられる人と変えられない人、チャンスを
ものにできる人とできない人、この違いは何なのだろう?と考えたところ、変化を
得られたケースはやはり内的キャリアまで導いていけた方で、内的キャリアが
見出せたかどうかの違いだったのです。

ご本人も自覚していなかった内的キャリアを一緒に見つけ出し、その方の働く意味・
意義、大事にしたいことが段々と明確になってくると、どんどんと前向きになって
行かれました。無事就職し名刺を見せに来てくださることがとても嬉しかったのを
今でもよく覚えています。

2019年に地域包括支援センターへ。10年間の相談支援員の経験を生かしてほしいという
意図での異動でしたが、介護保険制度ありきの支援体制に困惑することばかりでした。

高齢者の自殺未遂は思ったより多く、高齢になっても生きることの辛さが続いている
現状にぶち当たりました。「もっとなにかできないのだろうか」と思い悩みましたが、
高齢になる前に自分自身の在り方や環境を整えておくことが大事だと痛感したのです。

「では私に何ができるのか?」とモヤモヤと悩んでいた頃に、自己理解・他者理解が
目で見て理解できる色彩心理学と出会いました。「色でこんなに簡単に、自分の個性も
気持ちも丸ごとわかるなんて!凄すぎる!」と驚きから始まり、色彩心理学の学びに没頭。

「もっと自分を大事にその人がその人らしく生きていけるサポートがしたい!」
という思いがあふれ2021年長年勤めていた社会福祉協議会を退職しました。

現在は、今までの経験や色彩心理学をベースに

・自分の長所を見出し生かす方法
・人材の適材適所診断
・身近な人間関係が改善するコミュニケーションのコツ
・苦手なあの人との関係性が楽になる接し方
・自分の気持ちを理解し未来にどう生かすか

等のリクエストをいただき、行政、社会福祉協議会、地域包括支援センター、
デイサービスセンター、訪問介護事業所、就労準備事業所等、中学校、幼稚園、
保育園等、企業様で講座や研修をさせていただいています。

最近、講座や研修のご依頼時に最も多く言われるのが「自分の良さを知ること」
をテーマにして欲しいというご希望です。公的機関(就労準備事業所や中学校など)
からのご依頼も多くなっており、私が相談員をしていた頃は資格取得などの
外的キャリアに国の予算をかけていたと思いますが、現在は内的キャリアに
視点が向いてきたのではないかと感じます。

受講してから13年経った今、今野先生はじめ諸先生方からの教わってきた学びと、
自らの経験とが重なって「なるほどこういうことだったのか!」
と謎が解けたように実感するたび

内的キャリアを学んでいて良かった!キャリアカウンセラーであることを
大事にしてきて良かった!と思っています。

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〈2011年5月21日第1回目、今野先生の授業のノートより〉

自分の人生は自分が主人公。

どういうことに興味があり、どういうことを大事にしたいか内的キャリアがハッキリ
していると方向性がハッキリしてくる!偶然的なチャンスをチャンスとして掴める!

クライアントの役に立とうとするなら、これしかできないというわけにはいかない。
いろいろな鑿(ノミ)を使い分けられることによってよい仕事ができる。だから勉強する。
15日間(の授業)修了後からが本当の勉強をすることになる。

「その人がその人らしく生きていけるように専門家が行う心理的支援」

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東日本大震災の余震がまだ続くころ、授業の冒頭で今野先生がおっしゃった言葉は、
いつしか私の仕事の指針でありモチベーションのベースとなりました。

起業して3年。「その人がその人らしく生きていく」そのサポートを心からしたい!

そして「内的キャリア」を見つけることを大切にしたい!と思い起業に踏み切ったのは、
私の中に今野先生の言葉が染みついていたからかもしれません。

私が使命感を感じていた仕事を辞めてまで伝え続けたいこと、その真ん中にこの
今野先生の言葉があります。テクノファ授業ノートは今でも私のバイブルです。

これからも学び続け、いろいろな鑿(ノミ)を増やし使い分けて、
その人がその人らしく生きられるサポートを続けていきたいと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。
◆おわり◆