

キャリアコンサルタントとは
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■□■━━【コラム】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
キャリア・カウンセラー便り"中村嘉志一さん"です。
◆このコーナーは、活躍している「キャリア・カウンセラー」からの
近況や情報などを発信いたします。◆
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こんにちは。
テクノファのキャリアコンサルタント養成講座の修了生の中村嘉志(ナカムラヨシユキ)
と申します。
ものごとに一喜一憂することなく、坦々として生きていきたいと夢想しながら、
現実に打ちのめされ続けているサラリーマンです(負けるが勝ちと誤魔化しています)。
私の憧れは、水戸黄門というTVの時代劇の登場人物の「うっかり八兵衛」です。
白刃が交わる剣戟のさなかに、食べかけの串団子やお汁粉を落っことさないように
気にするなんて、狂言回しの面目躍如そのものですね(自己紹介に代えて)。
直接的な業務としてのキャリアコンサルティングそのものには従事しておりませんので、
キャリアコンサルタント養成講座での学びが「仕事をする上でどんなに役に立っている
(と感じている)か」などについて話したいと思います。
現在、障害者の雇用就業支援に携わっております。企業向けには雇用に関するお手伝いを。
障害者と障害者が利用している就業支援機関に向けては就業に向けたお手伝いをしています。
いくつか紹介いたします。
日々、区部と多摩の二か所の相談窓口を運営しています。
窓口には、様々な相談が寄せられます。
企業からの相談は、主に障害者の雇用とその職場定着についてです。それらに対しての
アドバイスや情報提供は、ある程度対応メニューを揃えており、ベストとはいきませんが、
ベターにちかいものができます。
ここで役立つのが「傾聴」のスキルです。耳を傾けてよく聴くことと、主訴を違えないこと
が大切です。そして、相手を理解し、相手の立場に立った、実現可能性のあるアドバイス
なり情報提供なりを行います。中小企業からの、障害者の求人や職場定着に困っている
という相談に対して、「多くの企業もこのような悩みを抱えていますよ」などと共感できる
安心材料を示した上で、当該企業が対応可能な選択肢を複数示して考えてもらう訳です。
障害のある当事者からの相談は、自身の知識・経験・能力のすべて(に近しいもの)を
用いて対応します。いわば「人間力」とでもいうようなものを使っていると考えています。
そして、相談を受ける側には、確固たる覚悟や自己認識・自己理解が必要だと感じています。
「答えはクライアントが知っている」とテクノファの養成講座では何度も敬愛する今野先生
(故人)が言っておられました。相談業務をやっていて(管理運営側なので直接的に対応
することは稀ですが)、実感することは、自分のことが分からなければ、他人のことなど
わかるはずがないなということです。
自分のことを理解し、主観を極力排し(私の見解に主観的要素がゼロということはありえ
ないと考えています。)、公平・公正を旨とし、偏見は絶対に持たないように(これもとても
難しい問題ですが)心がけて相談業務に臨んでいます。ここで思い出すのが、
テクノファでのCDWです。自己理解とその大切さを知るために、これほど役立つものを
私は他に知りません。ほんとに。
障害のある当事者や、その支援者向けに就職活動とその支援のためのセミナーなども
主催しています。ここで心がけているのは、参加者のニーズを的確に捕捉して内容を吟味し、
参加者が何かしら新しい知見を持ち帰られるようにすること
(周りには、参加者にお土産を持って帰ってもらえるようなものにすること。と言っています)
と、参加者からのアンケートを踏まえて次回に向けて内容をブラッシュアップすることです。
他人に何かを教えるというアウトプットの行為には、教えることの何倍もの勉強(インプット)
が必要です。私は、キャリアコンサルタント養成講座で、定職に就いてから一番真剣に
勉強したつもりでしたが、講座の中で講師陣から、「養成講座は言うに及ばず、
資格試験合格はゴールではなく、スタート地点に過ぎない」という趣旨の話をききました。
自分を理解し、相手を理解するように努め、相手の気づきを促せるように援助を実施する
ためには、勉強をし続ける必要があるということを気づかせてもらった訳です。
(そういえば子供のころによく読み聞かせてもらった物語は、王子様とお姫様は結婚して
幸せに暮らしましたとさって終わりましたが、そのあとの日々のほうが、うんと長くかつ
大切なものだということに似ていますね。)
なお、学び続けるという姿勢は、キャリアコンサルティングやセミナー実施にとどまらず、
対人サービスを行う上での原点ではないかと思います。
私は、自分の仕事は、人間の尊厳を守ることにつながると信じて、誇りをもって
天職(Calling)だと思って取り組んでいます。今の組織(就業支援機関です)で
駆け出しのころ、上司から「はたらく」というのは、「傍(はた)」が「楽(らく)」
になるということだと教わりました。それを聞いたときに、確かに誰かの役に立てるのなら、
これに勝る喜びはない。お互いがお互いにそう思えたなら、どんなに良い世の中に
なっていくことだろうと想像して愉しい気持ちになったことを覚えています。
私が働くことによって、ほかの誰かが、働くということについて今よりもほんの少しでも
上手く行って、より善き人生を歩めるようになり、その誰かがまた、ほかの誰かの役に
立ってその人を笑顔にすることができるようになっていったら、そんな連鎖反応が
あったら、これは素敵なことだと思いました。
真剣に仕事に取り組む意味は、私は、これかも知れないなと感じたものです。
今の仕事に寄せて言えば、障害があり生活保護や障害者年金を受給していて、
「あなたは障害者だから働かなくていいですよ」と働くことから遠ざけられている方々の
中には、働くことを望んでいる方々が多数います。働きたい障害者に対して、
そのやる気と能力(この見極めも難しいのですが)に見合った仕事に就けるように
サポートしていくことができれば、その人は、ほかの誰かが楽になるのを助けることが
できるようになる訳です。
サービスの受け手という立場に押しとどめられている人が、サービスの担い手へと
なれるように支援して、その人が誇りをもって生きていけるように、
その人が自身の尊厳を守っていけるようにしていくことが、障害者就業支援の重要な
意味だと考えています。
「ただ生きていてくれればいいですよ」から、「あなたがいてくれてよかった。あなたの
働きに対して、礼を言う。どうもありがとう。」へ。
ワークキャリアに関する支援が私のミッションです。ちなみに私は仏教徒です。
最終学歴は神道科(神主養成科)がある大学でした。キリスト者ではありません。
では、また。
おわり