キャリアコンサルタントの知恵袋 | 株式会社テクノファ

実践に強いキャリアコンサルタントになるなら

国家試験

キャリコンサルタント国家試験合格

投稿日:2025年3月11日 更新日:

今回はキャリアコンサルタント国家試験合格のための面接試験についてキャリアコンサルタント国家試験を受けた経験をN.A氏に語っていただきます。

【面接場面の再現】
著作権の問題があるため、簡単な再現とさせて頂く。全体を通して質問された内容は、今実施した自分の面接を振り返ってどのように自己評価するか、という点である。
今回の自己評価では、途中キャリアコンサルタント役として明らかに失敗したと思う。「仕事にいつごろから就きたいか?6か月後ぐらいまでにはという感じか?」とオープンクエッションではなく、決めつけるような言い方をしてしまった部分がすぐさま頭に思い浮かんでこなかった。
自分では時間の中では十分な質問も出来たし、こちらの提案も一応受け止めてもらったという感触があった。つまりそれがクライエントの成長を支援する面接をしてください、という試験実施要領にある部分について呼応するという自己満足感を持ったため、まあ大きな意味では問題ない面接であっただろう、という自己評価をしていた。そのことを長々と話すことはしていないが、不足点はほとんどないと感じた中での口頭試問となった。

試験官の表情は何か少々翳りが増した気がしたが、それでも自分の自己評価をその場で見直そうという気にはならなかった。しかしやはりあの反応は気になっている。
また別な質問で自分が答えた内容は、
「クライエントがすぐさま仕事に就かなければいけない、という状況に追い込まれているわけではないことから、自己分析等をゆっくりしすぎると仕事をする、ということへの意欲が減退するリスクがある」というような言葉を発した。
残念ながら、これも試験官にはフィットしていない感じであった。リスク、という言葉は長年の仕事の中で当たり前のように使ってきた言葉のためついつい口にしてしまったが、実はそう頻繁に仕事やキャリアを考える上において使う言葉とは思っていない。故に、試験官の反応もなぜそのような言葉を使うの?という反応のように私には思えた。

このような感じで、終始自分のペースを崩さないように、自分自身のコントロールをしながら冷静に対処はすることができた。
試験官からは、
「はいこれで試験は終わりになります。お疲れさまでした(だったかな)」
というような発言が出て、自分は退出した。5分はやはりかからなかった。同じタイミングで入った残りの5名はまだ誰も試験会場から出てきていない。待合室にカバンがあり、それを取りに入った段階で、他の方のカバンがあることを確認。そうすると、自分は5分の口頭試問のところをあっという間に出てきてしまったということになる。

考え出すときりがないが、すんなり終わって良かったのではないか、という思いと、これで本当に漏らしたことはないのか?もっとゆっくりやり取りをしないといけなかったのか?とにかく不安がどんどん増殖していきそうな気がし始めた。
いずれにせよ、部屋に入ってからほぼ20分間、終わってみるとあっという間という感じになっていた。

部屋を退出した際には、終わったという感覚と、まあ大丈夫じゃないの、という認識でもってかなりほっとした気分であった。しかし今このような形で体験記として今日一日の出来事を振り返ってみると、「ああ、あの場面はこういう出来だったか、もう少しこういう質問の出し方があったはず、そしてそもそも自分はキャリアコンサルタント役としてクライエントとラポールの形成が出来たのだろうか、それはどの程度(合格レベル)だったのだろうか、という不安、心配はどんどん押し寄せてくる。なかなか悩ましい状況だ。

果報は寝て待てという格言にならって、普段はこのようなことは割と気にせずやり過ごせる性質であるにも関わらず、今日は例外ケースだ。
試験結果は単に合否判定だけなのだろうか。具体的な得点出るのだろうか。出るのであれば自分の面談内容の良しあしが想像つくのだが、それも今は全く情報がない。

因みに試験会場には、携帯(含むスマホ)もメモも筆記用具も持ち込み禁止故、何が良かったのか及び悪かったのかの自己評価は自分の記憶を頼りにするしかない。したがってこの体験記も記憶の中で書き起こしているため、本当に一言一句同じ言葉で面接を進められたわけではないことはご容赦頂きたい。いずれにせよ点数開示が無理であれば、A/B/C/D評価の形でもよいから知りたいものだ。 CC協議会 キャリアコンサルタント試験(国家資格)
(つづく)N.A

-国家試験

執筆者:

関連記事

キャリアコンサルタント養成講座 12日間受講体験記 5

【8日目 キャリア・ガイダンス】 本講座キャリアコンサルタント養成講座も8日目になりました。8日目は、世の中の実情を踏まえて、各種の言葉や法体系等について学びました。最初は、「キャリアコンサルティング 理論と実際」木村周著(一般社団法人 雇用問題研究会)を使用して、まずはキャリア・ガイダンスという言葉の説明を受けました。「一定の又は特定の職業に従事するために必要な知識,技能,態度をはぐくむ教育」としての職業指導を言いますが、キャリア・ガイダンスという言葉は学校教育の世界などで広く使われています。 最近のキャリアガイダンス論は「情報」の重要性を徹底して強調する。キャリアガイダンスにおける情報とは …

キャリアコンサルタント養成講座 受講経験録2

Aさんの「キャリコンサルタント養成講座」受講奮闘記をお伝えしています。 Aさんは中小企業に勤めている小学生と4歳半の子供をもつ女性ですが、ある事をきっかけに「キャリアコンサルタント」という資格を知りました。厚生労働省の国家資格であること、企業の中で人間関係の相談に乗ってあげられる力を付けられることなどを知り、どこかの「キャリアコンサルタント養成講座」を受けたいとNetで多くの「キャリアコンサルタント養成講座」を調べました。 その結果テクノファの「キャリアコンサルタント養成講座」が自分に合うのではないかと思い、3か月にわたる12日間「キャリアコンサルタント養成講座」講座を受講することに決めました …

キャリアコンサルタント養成講座 受講経験録

Aさんはあるとき「キャリアコンサルタント」という資格を知りました。厚生労働省の国家資格であること、企業の中で人間関係の相談に乗ってあげる力を付けることなどを知り、どこかの「キャリコンサルタント養成講座」を受けたいとネットで多くの「キャリコンサルタント養成講座」を調べました。その結果テクノファの「キャリコンサルタント養成講座」が自分に合うのではないかと思い、3か月講座を受講することに決めました。決めた理由は20年の「キャリコンサルタント養成講座」の歴史と「組織と個人の共生」ということにありました。ここからはAさんが経験し、奮闘したテクノファ「キャリコンサルタント養成講座」の様子をお伝えします。 …

労働環境の整備について2

キャリアコンサルタントが知っていると有益な情報をお伝えします。 前回に続き、労働環境の整備についてお話しします。労働環境とは、会社で働く従業員を取り巻く環境のことです。事業者には、従業員の健康や安全を守るため、労働環境を整える義務があります。「労働安全衛生法第3条の1」に、以下のように記されています。「快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて、職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければならない。」労働環境の整備は、従業員の定着や生産性の向上など企業の利益アップにつながるため非常に重要です。 ◆仕事と育児の両立支援策の推進 ■現状 育児・介護期は特に仕事と家庭の両立が困難である …

多様な働き手の参画 4

キャリアコンサルタントが知っていると有益な情報をお伝えします。 多様な働き手の参画の最終回です。労働参加率の向上について、特に期待されるのは女性、高齢者等の多様な働き手の労働参加です。我が国において、出産や育児による離職は女性の労働参加に大きな影響を与えていると考えられています。そのため、女性が子供の成長に合わせて柔軟な働き方に変えていくことが必要です。 また、高齢者の労働参加率は他国の平均より高い水準にあります。一方で、年齢に関わりなく元気である限り、働きたいと考える高齢者への対応はより重要であると考えられます。 ■二国間の協定等に基づく外国人看護師候補者及び介護福祉士候補者の受入れ 経済連 …