「 月別アーカイブ:2024年08月 」 一覧
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2024/08/10 -基礎編・理論編
仕事や人間関係に行き詰まり、自分がうつ病であることを自覚しないままキャリアコンサルティングの面談に訪れる人が多くなっています。厚生労働省のサイトによると、うつ病など気分[感情]障害(躁うつ病を含む)患者は、2014年は111万人、2017年は127.6万人、2020年は172万人と増加しています。 この数値の伸びに比例するようにうつ病の症状のある人との面談の機会が増えてきたということでしょう。 今回はうつ病を発症した人との面談事例を紹介します。相談者は30代後半の女性Aさんです。Aさんとは以前にも面談したことがあります。当時の面談内容は次のようなものでした。 Aさんは、新卒で地元の中堅企業に勤 …
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相談者の面接目標達成ヘルピング技法_キャリアコンサルティングとキャリアカウンセリング2
2024/08/08 -基礎編・理論編
ヘルピング技法について(1)かかわり技法(事前段階)(2)応答技法(第1段階)(3)意識化技法(第2段階)を解説してきました。第2段階までに用いられてきた技法は、自己理論、精神分析理論、そして論理療法を伏線としており、ヘルピーが自分の実態「現在地」に気づき、なりたい自分の「目的地」に気づくことをサポートするためのものでした。 これから解説する(4)手ほどき技法は、既に記したように行動療法が伏線になっています(國分康孝1996年「カウンセリングの原理」)。しかしながら、行動療法というと治療的意味合いが強くなってしまうので、これを意識して以下の解説では行動カウンセリングと記します。これは、私たちの …
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相談者の面接目標達成ヘルピング技法_キャリアコンサルティングとキャリアカウンセリング
2024/08/06 -基礎編・理論編
ヘルピング技法のうち(1) かかわり技法(事前段階)の解説はご存知のことばかりで目新しくなく期待外れだったとの感想をお持ちの方がいらっしゃったと思います。 しかしながら、私はキャリアカウンセリングであってもキャリアコンサルティングであってもこの目新しくないという点がとても重要なことだと思っています。これは、実際の個々のキャリアコンサルティングの場面を重ねて、國分康孝1996年のカウンセリング技法論における『面接目標達成のために、カウンセラーがクライエントにどういう反応を重ねていくか。』を再考してみると、次のように考えられるからです。 まず、面接目標について担当したケースを振り返ってみると、似て …
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職業訓練におけるアサーションの実践的訓練_テクノファキャリアコンサルタント養成講座
2024/08/04 -基礎編・理論編
キャリアコンサルタントの方に有用なお話をします。 アサーション※の難しさを肌で感じるのは、職業相談の現場においてです。当然ですが、職業相談に来られる方の目的は仕事の相談です。相談の目的が明瞭であれば、ご本人の意向や希望に沿ってマッチングや自己アピールの支援等を比較的順調に進めていくことができますが、このような例はごくわずかです。 ※「アサーション」(assertion)は1950年代にアメリカで、自己主張を苦手とする人を対象としたカウンセリング手法として生まれました。「人は誰でも自分の意見や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己主張のことです。 相談の目的が仕事に関することであっ …
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2024/08/02 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントが知っていると有益な情報をお伝えします。 スウェーデンの労働施策の最終回です。スウェーデンは、「北欧の中の日本」と言われるほど両国の国民性には幾つかの共通点があります。例えば、几帳面で真面目・シャイな我慢強い性格のところです。また、グループ内の和の尊重や謙虚さも日本人に通じるところがあります。社会保障制度が手厚い北欧諸国の中でも、スウェーデンは特に育児に対する支援が手厚く、子供の大学までの教育費や18歳までの医療費が無料で、育児休暇などの制度も充実しています。スウェーデンに進出している日系企業の拠点数は、約160社です。なお、2024年3月に北大西洋条約機構(NATO)に …