キャリアコンサルタントの知恵袋 | 株式会社テクノファ

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キャリアコンサルタントの活動領域

2024/09/07   -基礎編・理論編

厚生労働省の「キャリアコンサルティング研究会」の「キャリアコンサルタント自身のキャリア形成のあり方部会」の報告書では、キャリアコンサルタントの働く分野に「活動領域」という言葉が使われ、企業領域、需給調整機関領域(就職支援領域)、教育領域、地域領域として分類されています。 キャリアコンサルティングの制度を構築するにあたり想定した活動領域、制度実施後の実際のキャリアコンサルティングの活動領域を、中央職業能力開発協会の熟練検討委員会が整理した、実践フィールドの違いによる熟練レベルのキャリアコンサルタントの特長、中央職業能力開発協会の指導レベルキャリア・コンサルタント制度設計の必要性、労働政策研究・研 …

キャリアコンサルタント国家資格者数 I テクノファ

2024/09/05   -国家試験

2016年にキャリアコンサルタント資格は国家資格になりましたが、キャリアコンサルタントの資格には3種類があり、国家試験も3種類の試験があることをお話ししてきました。 名称独占資格キャリアコンサルタントの方は、令和6年現在75,025名が登録されていますが、キャリアコンサルタント技能士の方は1桁少ない登録数になっています。 キャリアコンサルタント技能士資格を得るためにはキャリアコンサルタント技能検定試験に合格しなければなりません。現在技能士検定試験は、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で130の職種(令和2年)で行われていますが、試験に合格すると合格証書が交付されて技能士 …

キャリアコンサルタント国家資格合格 指導者レベル

2024/09/03   -国家試験

「指導者レベルのキャリアコンサルタント」に求められる能力要件としては、厚生労働省の委託を受けた中央職業能力開発協会のキャリアコンサルティング研究会の報告にまとめられている指導ベルのキャリアコンサルタントの特長が参考になりますので、ここではその報告書で述べられている内容を記しておきます。 なお、これもキャリアコンサルティング技能検定1級試験における試験範囲になります。 基本的には次の能力が求められます。 ・キャリアコンサルタントティングの普及促進に指導的な役割を果たすこと。 ・労働市場インフラ(基盤)であるキャリア形成支援システムの中核を担うこと。 ・他のキャリアコンサルタントの模範として、相応 …

キャリアコンサルタント国家資格合格 熟練レベル

2024/09/01   -国家試験

キャリアコンサルティング技能検定2級試験は、「熟練レベルのキャリアコンサルタント」に求める能力判定の試験です。 「標準レベル」に該当するキャリアコンサルタントの場合には、キャリアコンサルティングの実務経験は問われません。国家資格試験に合格し登録した人はキャリアコンサルタントを名乗ることができます。しかし、この場合は国家資格試験に合格したというだけであり、実態としてはキャリアコンサルティングの実務経験がある人もいれば、実務経験がまったくない人もいます。それではキャリアコンサルティングの質を確保することが難しいので、 厚生労働省は「事実上の標準レベル」として熟練レベルを設定しています。 「熟練レベ …

キャリアコンサルタント国家資格合格 I テクノファ

2024/08/30   -国家試験

厚生労働省はキャリア開発・形成を支援するキャリアコンサルティングという専門的な活動を担う人材を、登録制の名称独占資格のキャリアコンサルタントとして、標準・熟練・指導の3つのレベルに分けて能力要件を定めています。 3つのレベルで、それぞれ求められる機能は違っていますが、キャリアコンサルティングを行う人は、そのレベルを問わず、自分自身のキャリア開発・形成に真正面から取り組み、悩み、考えるキャリアコンサルティング・マインドを持つことが求められています。 一定の職業経験があり、キャリアコンサルティングに関する基礎的な知識を持っている人事部門の人や、都道府県の職業能力開発協会、民間の教育研修機関などが実 …

キャリアコンサルタント国家資格 3 I テクノファ

2024/08/28   -国家試験

厚生労働省のキャリアコンサルティング実施のために必要な能力要件の説明をしています。前回は、「Ⅲキャリアコンサルティングを行う、2.相談過程において必要な技能、(4)自己啓発の支援」まで説明しました。 今回は、「Ⅲキャリアコンサルティングを行う、2.相談過程において必要な技能、(5) 意思決定の支援」から説明を続けます。 (5) 意思決定の支援 1) キャリア・プランの作成支援 ・自己理解、仕事理解及び啓発的経験をもとに、職業だけでなくどのような人生を送るのかという観点や、自身と家族の基本的生活設計の観点等のライフプランを踏まえ、相談者の中高年齢期をも展望した中長期的なキャリア・プランの作成を支 …

キャリアコンサルタント国家資格 2 I テクノファ

2024/08/26   -国家試験

厚生労働省のキャリアコンサルティング実施のために必要な能力要件の説明をしています。前回は、「Ⅱキャリアコンサルティングを行うために必要な知識、11.個人の多様な特性の知識」まで説明しました。今回は、「Ⅲ キャリアコンサルティングを行うために必要な技能、1.基本的な技能、(1)カウンセリングの技能」から説明を続けます。 Ⅲ キャリアコンサルティングを行うために必要な技能 1.基本的な技能 (1)カウンセリングの技能 ・カウンセリングの進め方を体系的に理解したうえで、キャリアコンサルタントとして、相談者に対する受容的・共感的な態度及び誠実な態度を維持しつつ、様々なカウンセリングの理論とスキルを用い …

キャリアコンサルタント国家資格 I テクノファ

2024/08/24   -国家試験

キャリアコンサルタント国家資格は、厚生労働省が定めるキャリアコンサルタントに関する国家資格試験に合格し、登録する必要があります。 日本の国家資格には次の4種類がありますが、上(業務独占資格)の拘束力が一番強く下へ行くほど拘束力は弱くなります。 ・業務独占資格 ・名称独占資格 ・設置義務資格 ・技能検定 それぞれについて説明をします。 ・業務独占資格 医師、看護師、診療放射線技師などが該当します。資格を持っている人だけが、独占的にその仕事を行うことができます。 ・名称独占資格 キャリアコンサルタント(標準レベル)、栄養士、保育士、保健師、作業療法士などが該当します。資格を持っている人だけが、その …

キャリアコンサルタント国家試験2 I テクノファ

2024/08/22   -国家試験

キャリアコンサルティングという専門的支援が必要となったのは、バブル崩壊があったからです。それまで日本企業においてその成長を支えていたのは年功序列、終身雇用、企業内労働組合であったことは周知のことですが、 それが功を奏したのは、日本と日本の貿易相手国の経済成長が右肩上がりだったからです。右肩上がりの経済成長を前提にした日本企業の経済活動は、バブル崩壊によりその前提が崩れたために、企業は労働者の丸抱えができなくなり、大量解雇や事業の統廃合が始まりました。いわゆるリストラです。その結果、労働者は好むと好まざるとにかかわらず、自分の生き方や働き方は、自分の問題として自分で考えることを余儀なくされました …

キャリアコンサルタント国家試験 I テクノファ

2024/08/20   -国家試験

キャリア開発・形成の支援活動であるキャリアコンサルティングに関しては、国家資格キャリアコンサルタントと、国家検定キャリアコンサルティング技能検定1級・2級があり、キャリアコンサルティング技能検定はキャリアコンサルタントの上位に位置付けられます。キャリアコンサルタントは国家資格となり、名称独占となったため「キャリアコンサルタント」を名乗るにはキャリアコンサルタント試験に合格、資格取得後に登録が必要です。キャリアコンサルティング技能検定に合格すればキャリアコンサルティング技能士の称号が付与されます。キャリアコンサルティング技能士の他に、登録すれば「キャリアコンサルタントを名乗ることができます。 キ …